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Dachi

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8月半ばくらいの記事でしょうか。東京オリンピックの水泳オープンウォーターのテスト大会で「トイレ臭い」との不満が続出したお台場の海岸。東京在住者にとっては、東京湾最奥部が水泳に適していないことは自明の理ではありますが、個人的に気になったのが「トイレ臭い」という文言。興味半分で原因を調査してみたところ、想像の斜め上を行く現実に驚愕しました。

東京の下水道の大宗は「合流式下水道」と呼ばれるもの(参考リンク)。合流式とは何ぞやと言いますと、要は一般下水と雨水が同じ経路で流れる下水システムです。これらを分けて流す「分流式」と比べると工事の手間・コストが小さく、特に下水道整備が先行した大都市圏はこの合流式がメジャーな方式となっています。

下水道整備が始まった頃にはこの方式は相応に合理的なシステムだったと思います。第一に、大都市といえども人口密度は現代と比べるべくもなく小さかったこと。第二に、昨今の温暖化傾向の中で頻発するゲリラ豪雨が過去はなかったこと。21世紀の現代においては、これらの前提条件は180°変わってしまいました。

下水処理施設のキャパにはおのずと限界があります。一般下水のみであれば流量はほぼ安定しています。これに雨水が加わったらどうなるか。当然にキャパを超える事態が想定されます。キャパを超えてしまえば下水が街にあふれる状態になってしまうので何としてもその事態は避けねばなりません。結果、どうするかといえば、キャパを超える下水を塩素消毒のみで河川・海洋に流してしまうということのようなのです。以下に、ご参考までにその様子を写した動画のリンクを張っておきますので、関心に応じてご覧になってみてください。場所は、港区にある海岸通りからレインボーブリッジへの分岐点をもう少し羽田方面に向かったところにある高浜水門のすぐ外側。芝浦水再生センターからの放水と思われますが、同センターの開示情報によれば、このような放水は同センターだけでも2018年度に約80回も行っています。

ttps://www.youtube.com/watch?v=EcLtnAHu8xo

・・・そりゃ、水質が悪化するのは当たり前ですよね。この種の海洋投棄はもはや昭和までの話と思っていた私は、非常に衝撃を受けました。どこの発展途上国の話か、と。そして、いくらフェンスを設けるとはいえ、そのようなことが常に行われている海で水泳競技を行うというのはもはや正気の沙汰ではない、と。往年の釣り少年としての海を愛する心が騒ぎます。自分の目で真実を確かめてみたいとの思いから、トライアスロン大会が行われているお台場に繰り出してみました。

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観光遊覧船乗り場と競泳エリアの間には、フェンスらしきものが設置されています。フェンスの外側はほぼ「黄土色」の水ですが、遠いところから目視した限りではフェンスの内側もあまり違いがなさそうです。出向する船のスクリューが巻き上げる水は黄土色に輝いています(涙)。

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さらに激しく心を痛めたのは、海外に沿って歩いた時。波打ち際にいるクロダイが虫の息でヨタヨタと泳いでしました。私は魚の専門家ではなく、魚が弱っているのは高い水温のせいもしれないので、水質汚染のせいだと断定することはしませんが・・・それでも、この水の色を見ると「オェェ~!」となりますよね^^; これ、一応海ですよ。透明度30㎝くらい??

・・・アスリートの心身の健康のためにも、そして東京、ひいては日本の名誉のためにも、トライアスロンの開催会場は郊外の水が綺麗なエリアに変更すべきと強く思った出来事でした。


P.S. そんな汚水に向かって果敢に出発した水陸両用バス。大丈夫ですかね~(汗)

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