マイカーの思い出シリーズその2~135i - Car Life
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Dachi

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外出自粛の中、コロナチャレンジ企画として書き下ろしてみた過去所有車の思い出。前回のRX-7に続く第二弾です。

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FD3S RX-7に代わって我が家にやってきたBMW135i。
私にとって初めてのドイツ車であり、初めてのレシプロエンジン車でもありました。走る以外の機能が皆無だったRX-7に対して至れり尽くせりの快適装備を持つ135i。正直、ここまでいろいろな機能がなくてもよいから、もっと軽く、安くして欲しいという思いもありましたが、まぁ、それはそれ。早速、分厚いオーナーズマニュアルとの格闘が始まりました。

直6エンジンならではの肌理細かい粒の揃った回転フィールは、それまでのRX-7にはなかったもの。車重が増したのと引き換えに、ボディからステアリング、ペダル、シフトに至るまで、いずれも剛性の高さを感じさせるものになっていました。クラッチを繋いで走り出すと、低回転域からしっかり立ち上がるトルク。いずれも数か月前の試乗の際に体験済みの筈でしたが、自分のクルマとなるとやはり改めて新鮮に感じるものです。

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2008年10月@定義山西方寺(仙台市青葉区)

納車日時は10月末の金曜夕刻を指定。仕事を早めに切り上げディーラーに向かうと、そこには塊感のあるチョロQのような135iが鎮座していました。簡単に操作方法のレクチャーを受けた後、自宅までのドライブを開始。クルマを乗り換える際はいつもそうですが、新しいクルマでディーラーを発つ時の高揚感は何物にも替え難いですね。その日は早めに仮眠をとった後、深夜に起床し、東北・仙台までの往復800kmの慣らし運転の旅に出たのでした。

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2009年3月@伊豆スカイライン滝知山展望台

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2009年3月@石打丸山スキー場中央口

3,000kmの慣らし運転が終わり、封印解除後の最初のドライブで向かった先は伊豆。箱根から伊豆スカイラインを縦走して河津迄の往復400km余りの旅でしたが、よく走るうえに燃費はRX-7よりも数段改善。これは使える、とばかりに調子に乗って、さっそく春スキーにも駆り出しました(笑)

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2009年4月@京浜島海浜公園

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2009年5月@箱根スカイライン

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2009年5月@富士スピードウェイ

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2009年5月@丸の内

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2009年8月@榛名山道路

私がカメラ趣味を始めたのもちょうどそんな時期。時には撮影に向かう足として、またある時には自らが被写体となることで、135iは常に私のカメラ趣味の側にあり、まだ見ぬ美しい景色に会いに行く好奇心を大いに高めてくれ続けました。

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2010年8月@箱根スカイライン

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2011年7月@某メタセコ並木

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2011年10月@ビーナスライン

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2012年3月@南房総

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2012年4月@金精峠(奥日光)

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2012年10月@白樺湖

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2012年12月@三国峠(山中湖)

このクルマは、低回転から立ち上がる分厚いトルクと306psの最高出力のおかげで、RX-7から乗り換えても不満を抱かないレベルの動力性能を見せてくれました。一方で、常に意識させられたのは重心の高さ。ステアリングを切り込みロールが起きる時に、常に「縦長の重心イメージ」を感じたのです。現所有車のM3はもとより、当時代車で借りた320iなどももっとフラットな感覚でしたから、これはコンパクト&ナローボディの1シリーズゆえの特徴(限界?)だったのではないかと思っています。また、フロントノーズの重さについても同様で、例えばV8エンジンを積むM3の方がフロントノーズがずっと短くかつ軽いエンジンを積んでいる、ドライバーが車のかなり前に座っているかのように感じ、大いに驚いたのを覚えています。

誤解なきように言っておきますが、135iは殆どのシチュエーションにおいてキビキビと加速し、クイクイとよく曲がる申し分のないクルマでした。ただ、やはり足回りやシャシーバランス、挙動の味付けには、幅広い層の趣向・用途に応える商品であることを宿命づけられた通常モデルゆえの割り切りがあって、それ以上を望む人はどうぞMに行って下さい、というメッセージを暗に感じたのもまた事実でした。

何年かの所有期間を経て、このクルマの美点・弱点の双方を理解し、BMWのクルマとの付き合い方が何となく分かってくるにつれ、やはり昔から憧れがあったMモデル~BMWが本気で走行性能を磨いたクルマ~に乗ってみたい、との思いが強くなっていきました。そして、気づけば、仕事の合間にM3の中古車情報をリサーチするようになっていました。

135iは維持費も安くトータルバランスに優れたクルマであったことから、乗り換え候補のM3が見つかってから決断を下すまで、セールスの方との複数回の会話を経ながら1か月近く悩みました。最終的にハンコを押すことの決め手となったのは、「人生は一度きり、今こそMに乗るチャンス、これを逃したらいつ乗るんだ」という自己鼓舞にも似た思いでした。そして、後にこの経験を振り返って、「ルビコン川は、渡ってしまえばただの川。事を成すうえでの最大の障害は、心の中にある、やらない・できないと思い込むネガティブな先入観だ」という大きな学びを得ることとなったのです(笑)

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契約から納車予定日まで約半月。その間に135iとの最後のドライブに赴きました。向かった先は、私にとって未踏の地、だるま山から先の西伊豆エリア。初めて訪れる戸田の港町。そしてそこから駿河湾沿いをのんびり北上することで、現在に繋がるお気に入りドライブコースの一つであるK17を知ることになったのでした。

ODOメーター表示3kmから始まった135iとの旅は、45,648kmで完走を迎えました。
135iと過ごした4年半は、私にとって様々な人生の転機があった時期でもありました。135iと駆け抜けた記憶は、それらの思い出とともに、今でもついこの間の出来事のように脳裏に焼き付いています。
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Comments 2

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amataro  
No title

Dachiさん こんにちは
やっと緊急事態宣言は解除されたものの、県をまたぐ移動は未だに制限されたままなので、なんとももどかしい感じが拭えないですね。

135iはまさに羊の皮を被ったという表現が当てはまる車だと思います。 コンパクトな車体にパワフルなエンジンを詰め込んで、控えめなルックスながら走るとめっぽう速い。
何度かご一緒させていただきましたが、キビキビとコーナーを曲がっていく姿が印象に残っています。 

このサイズ感でマニュアル・ミッションというのも、今のBMWのラインナップではありませんね。 1Mクーペが正規輸入されたらそこそこ売れたのではないかと、M2が売れているのを見て思いましたが、そもそもM2も一回りサイズ的には大きな車なんですね。

点検の代車で一つ前の1シリーズを借りているのですが、このコンパクトにまとまった感じは走っていてまた別の楽しみがあります。
新しい1シリーズがFFベースになって方向性が変わってしまったようですが、機会があったら一度試乗してみたいと思ってしまいました。

2020/05/27 (Wed) 16:40 | EDIT | REPLY |   
Dachi  
To amataroさん

amataroさん こんにちは

緊急事態宣言解除とは言え、いまだ自粛モードは解かれずで、おあずけ状態はいつまで続くのですかね。

135iは峠を走るには丁度良いサイズで、凝縮感にその魅力がありました。そういう意味では、サイズ感そのままでMモデルの足回りを移植された1Mが正規輸入されていれば間違いなく買い替えていたのだろうと思います。M2は確かに一回り大きいクルマですよね。コンペティションモデルはちょっと気になってますが、NA高回転の魅力からは未だ離れ難く・・・

先代までのFRの1シリーズは、何といってもオンリー1の魅力がありますね。
最新の1シリーズに加え、期待していた2シリーズGCもFFベースのクルマになりました。FF化・4WD化の流れは、電動化時代を見据えたパッケージングデザインの経験値蓄積という意味もあるのかと思いますが、そうは言ってもやはりコンパクトなFRの選択肢は残しておいて欲しいと思います。タイトなワインディングまで走れるサイズの4座のFR車は本当に絶滅危惧種なので。

2020/05/29 (Fri) 00:44 | EDIT | REPLY |   

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