2020東北GT:⑥南三陸縦走、そして帰還 - Car Life
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Dachi

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【Day 4】

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朝が来た。今日は気持ちよい晴れだ。朝食を早々に済ませ7時過ぎに出発だ。まずは宮古市街から程近い、浄土ヶ浜に向かう。

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浄土ヶ浜のベスト撮影スポットがどこか満足に下調べもしないままに来たので、無難にビジターハウス前の駐車場に車を停め、遊歩道に沿って歩く。渓流水の如く澄んだ水が印象的だったが、陸中海岸を代表する景勝地であるはずのこの景色はなぜかあまり心に響かなかった。次に来る機会があれば、夜明けや日没前など、光がドラマチックに演出してくれる時間帯を狙って来ることにしよう。

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宮古市街に戻る途中、港を囲む高い壁が目についた。暫く進むと小さな入口があったので中に入ってみた。こうした防潮壁建設にあたっては住民間にも様々な意見があったと聞く。自然災害は時として人間の想定の範囲を超えるものであり、これが将来の巨大津波にどこまで効果的に機能するかは未知数であるが、仮に完全には防げないまでもこの種の防潮堤が避難の時間を稼いでくれることは先の大津波でも明らかにされており、これによって救われる命や財産もあるであろうから、決して無駄ではないと思う。

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この日のゴールは仙台であるが、宮古から仙台までは隣県間の移動であるにも関わらず約250kmと想像以上の距離がある(東京~郡山間/東京~浜松間に匹敵する距離と言えばその遠さが分かっていただけるかと思う)。加えてこの日は平日であり、沿岸部の交通量も相応にある。よって、無料運用されている三陸道を積極的に利用することにし、まずは宮古南ICから南へと旅を開始した。

岩手県沿岸部において宮古市以上に全国的に名が知られている街は釜石市であろう。新日鉄釜石とともに歩んだ全国でも指折りのラグビーの街であり、当初、この街に立ち寄りラグビーワールドカップの会場などを見学したかったのだが、宮古からここまでの移動に結構な時間を要してしまったので已む無く断念。そのまま大船渡まで南下し、そこで一旦一般道に降りることにした。ICを降りてすぐにある「道の駅三陸」でショートブレイクを取り、R45で大船渡市街に入る。そしてK38を経由して次なる目的地である碁石海岸に向かった。

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碁石海岸についても浄土ヶ浜と同様に満足な事前下調べをしていなかったので(行けば何とかなるだろう、という感覚)、とりあえずインフォメーションセンターの駐車場に車を停めて海岸に出られる所を探した。散策路の案内板に「大浜」という表示があったのでそちらを目指し歩くこと10分。ようやく海岸に出ることができた。小さく黒い丸石が敷き詰められた様子はまさに碁石海岸(但し、「碁石浜」という名の本家本元の海岸はインフォメーションセンターよりもかなり手前にあったことを後に知る)。寄せては返す波音をしばし楽しんだ後、誰もいない静かな秋の浜辺を後にした。

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※津波で流されたJR気仙沼線の復旧は断念され、かつての鉄道軌道はBRTの専用道路へと姿を変えた。

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※2007年に廃校となった旧荒砥小学校の体育館前にて。今回のツーリングでは数多くの廃校・廃校寸前校を見てきた。

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※横に寝ている岩がモアイ岩

大船渡市の南に隣接するのは「奇跡の一本松」で有名な陸前高田市だが、今回はほぼ素通り。陸前高田ICから再び三陸道に復帰し、宮城県に入った。気仙沼市を経て南三陸町へ。昨年夏に訪れた荒島パークを再訪し、砂浜(サンオーレそではま)でしばしモアイ岩を眺める。その後、南三陸さんさん商店街まで移動。

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さんさん商店街は有名な復興商店街の一つだが、オフシーズンの平日ということもあり、客足はそれほどではない。はらこめしを昼食にいただき、夜の酒の肴用に解禁間もない生牡蠣を買って出発した。

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ここから先は、お気に入りのR398を南に走る。神割崎を過ぎ暫く走ると、やがて北上川の河口が姿を現した。ここは大河の河口であることを強烈に実感できる場所。広大なヨシ原が広がる荒涼とした大河の河口風景が10kmに渡って続く様子は圧巻そのもの。ぜひ、午後の陽が傾き出した時間帯に、河口から上流方面に向けて走ってみて欲しい。

河口から遡る途中、最河口部に架かる新北上大橋を渡ってちょっと寄り道をする。今回の旅でどうしても立ち寄りたかった震災遺構への訪問のためだ。

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石巻市立大川小学校。津波避難が遅れ生徒の過半が亡くなった痛ましい事故の現場。事故詳細はウィキペディアに詳しいのでそちらに譲るが、校舎を覗くと、そこにはまだ子供達の活動の面影が残っていて、同じような年頃の子供を持つ身として胸が締め付けられるような気持ちになった。9年前のあの日に思いを馳せながら静かに手を合わせ、現地を後にした。

その後は三陸道河北ICから仙台市内まで移動し、この日の旅は終了。ここまでの行程で汚れに汚れたクルマを水洗いし、さんさん商店街で購入した生牡蠣を肴に宮城の銘酒「伯楽星」を楽しんで一日を終えた。この日の走行距離283km、平均燃費9.6km/L。


【Day 5】

最終日となるこの日は、自宅へ帰るのみだ。仙台東部道路から常磐自動車道を経由し、一路東京を目指した。

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福島県を一気に走り抜け、友部SAでショートブレイク。その後、石岡近辺で正面に筑波山が見え、ようやく「帰ってきた」という実感が湧いてきた。色々な出会い・発見があった今年のGTもこれで終了かと、一抹の寂しさを覚えつつも充実感に満たされながら、自宅に向けてラストスパートをかけた。最終日の走行距離は349km、平均燃費はなんと過去最高の10.9km/L(都内一般道に降りる前の時点では11.1km/L)であった。



・・・という訳で、全4泊5日、総走行距離1,751kmの3度目の東北GT記はこれにて完了です。今回の収穫は、これまで手薄だった岩手県の東半分のエリアを攻略することができたことです。東北は広大なのでまだまだ未踏エリアは数多くありますが、その中でも①青森県北東エリア周遊(種差海岸、淋代海岸(ミスビードル号)、尻屋崎、恐山、海峡ライン&仏が浦)、②岩木山周辺エリア周遊、③秋田・男鹿半島周遊あたりはいつか実現してみたいですね。

例年のGT同様、今回の旅でもまた大きなエネルギーを貰って帰ってくることができました。ただただ感謝です。
来年もまた良きGTの旅に出られることを願って・・・。

以上、全6回にわたるGT記をご覧いただきありがとうございました。
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Comments 2

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amataro  
No title

GTお疲れさまでした

良い時期に東北を満喫できたようで、うらやましい限りです。 少し遅くなった紅葉も場所によってはピークでしたね。 秋らしい風景を満喫させていただきました。

奥入瀬渓流はいつか行ってみたいところなのですが、距離的にもなかなか予定を立てるのが難しく未だに実現できていません。
これからの時期は冬で閉ざされてしまうでしょうから、雪解け後ですね。

気温も低くなってきたからか、本来走るべく道を走れたからか燃費も驚くほど良かったですね。 私乗っているときにそんな数字は見た記憶がありません。
トラブルもなく良い旅ができたようで何よりでした。

2020/11/03 (Tue) 21:32 | EDIT | REPLY |   
Dachi  
To amataroさん

amataroさん こんにちは

毎年こんな旅を許してくれている家族に感謝です(半分諦められているという話も)。
まずまず天気にも恵まれ、事前計画の段階でやりたいと考えていたことはほぼできたので、昨年、一昨年に続き心に残る良い旅となりました。
・・・とは言うものの、実は、旅の最中は頭の片隅に常にコロナに対する不安(うつされる/自分が知らないうちに感染していてうつしてしまう)があり緊張が解けなかったため、リアルタイムでは100%は楽しめていませんでした。大過なく旅を終えた後でじわじわと余韻に浸ることができてきた、というのが正直なところです。何の心配もなく以前のように自由に旅することができる日が早く戻ってきてくれればよいな、と願う次第です。

トラブルも全くなしという訳ではなかったのですが、それは今度お会いした時にでも^^;(願わくば年内どこかで、或いは新年にでも)。

2020/11/03 (Tue) 23:18 | EDIT | REPLY |   

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